ヒーロー・インターナショナル株式会社
Hero International Inc.
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History -会社の歴史-
創業者より、ご挨拶
〜ターポリンの国際基準=グローバルスタンダードを求めて〜
私は、昭和20年の終戦当時、米軍払い下げの物資を扱う繊維会社を設立しました。
ジーンズをはじめとする衣料品・スポーツ用品・テントなど、日本人にとって新しいもの・未知のものに目をつけ、
つぎつぎとそれに関連するアイディア商品を日本人向きに開発、提供しました。
いわゆる、ベンチャービジネスのはしりとして、さまざまな輸入品を取り扱い、産業界に貢献してきました。
そうしたなかで、欧米製’’ターポリン’’という素材に出会ったのは、そのときです。
これまで日本では、トラック用シートや輸送用カバーに’’帆布’’が使われていました。
しかし海上コンテナ用オープントップには、固定式で寸法の安定性と伸縮性のないものが求められました。
海上コンテナ定期便を持ち、世界の海路を運行する船舶会社には、
潮風や波にさらされても耐えうる強靭なターポリンの使用が不可欠です。
密輸防止を目的に制定されたTIRの条約にもとづくターポリンの検査基準もあり、
荷造りの形状検査においても高い品質が求められました。
まず、日本式スパン糸織物=帆布は伸縮性があり縮むため、不適応です。
当時の日本製ターポリンも伸びやすくテントに雨がたまり、満足できる評価ではありませんでした。
そんなとき、欧米のフィラメント織物にナイフコーティングをしたターポリンを、
欧米から日本へ私が持ち込んだのです。
こうしたながれから、私はターポリン素材の研究を開始します。
私は当時、世界の映画祭に出席している映画評論家の娘を通訳として同行させ、
欧米の生地会社を巡り、様々な製品を手に入れ輸入してきました。
かくして、世界のトップブランドメーカーとの取引きを経験しながら、
商品開発につとめるうち、最終的にはドイツの生地にたどり着いたのです。
当社は、日本ではじめて、欧米ターポリンを取り扱った会社といえます。
当然ながら、このターポリンは大中テント・テント倉庫・トラック幌などに優れた適性を見せ、
重宝される魅力的な商品となりました。
私は、この特殊な生地を’’スーパーティルト’’と名付けました。
この生地は、欧州コサ社の、最高かつ最強の商品にだけ与えられた栄誉ある商標「トレビラ」の糸を使用し、
1本で織る「プレーン織」、あるいは2本で織る「パナマ織」で、さらに特殊な技法で平四角になるように
プレスした糸を緻密に織り上げているため、従来のターポリンのような強度の不均一や織りの乱れ、
デコボコ感がなく、美しい表面仕上げになっています。
加えてスーパーティルトは、フィラメント糸を特殊加工で極限までしめあげているため、
引裂強度は、従来の帆布、ターポリンの3倍という強靭さを持ち、
雨・風・熱などの自然条件への耐久性に、より優れています。
見ためとしては、高度な特殊樹脂コーティングが施されており、ガラスのようになめらかな素材感で、
いわゆる、コーティングを熱ローラーで加工しただけの従来のターポリンとは、剥離、引張強度テスト、
もみテストなどにおいても格段の差異があり、極めて完成度の高い製品です。
何より、欧州製ならではの、独特の深みがある色合い、発色の良さは秀逸で、のちに
NAHOKブランドとして、世界のミュージシャンから愛される楽器ケース開発に使われました。
温度変化、湿度、埃に対して最大限の耐久性を持ち、本来は
大型ドームテント、飛行場の設備など、安全性を重要視した場所、目的で使われる強靭な生地なのです。
今後も単に商品を輸入するにとどまらず、日本規格であるC種取得、特注企画商品開発、ストックの保持など
クライアントのニーズに応えながら商品開発に挑戦してゆきたいと思います。
ヒーロー・インターナショナル株式会社
初代代表取締役 木村 英雄 (きむら ひでお)
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